不在の在

よい教育は、卒業して終わるものではなくて、むしろ卒業を始まりにして一生続くもの。それが、「学び方を学ぶ、学ぶ姿勢を学ぶ」という言葉の意味。

よい本は、読み終わって情報を得ておしまいではなくて、むしろその後の人生で経験することの意味を変える。そうすることで一生影響を及ぼす。

よい人間は、出会って別れることが、その人との出会いの始まりにすぎない人間。「不在の在」その人がいないところでも、よい影響を受け続けられる、関係性がさらに育っていく、そんな人間のこと。

Out of sight, out of mindは避けられない運命かもしれない。でも記憶はなくなっても、それでもきっと人生に影響している。だから、関係性が持続することはそんなに重要ではない。本を再読するように、たまにまた会えたらうれしいけど。