「積ん読zone」

最近見かけたのにどこだったかわからなくなってしまったので出典を示せないのが心苦しいが、「本を読むモチベーションは買った当日が一番高いから、読む時間があるときに買うようにするのがよい」という趣旨のアドバイスを見かけた。

なんだかこれって恋愛関係(に発展しそこねるケース)に似ているような気がした。

どちらも、きっかけが大事で、流れに乗って関係性を前進させなくてはならない。当たり前にそこにある・いるようになって関係が停止してしまうと、そこから再び速度をつけることは難しい。何か大きなイベントがあればまた変わるが、そうでなければもう望みは薄い。積ん読している本を誰かに再び勧められるとか、古い付き合いの友人に街でばったり出会うとか。

けっきょく、人間は慣性に支配されて生きているのだろう。何か・誰かにコミットするには、モーメンタムが必要だ。最初に出会った時の緊張感から打ち解けていく勢いとか、あるいは読みたかった本を買ってきた時の高揚感に乗っかって進む必要があるのだろう。もちろん相手がある事柄と自分一人の読書は考慮すべき要素が違うし、すべてが一緒なわけではない。とはいえ、精神活動としてはある種似た性質を持つのではないだろうか。

恋愛関係では、もたもたしていると“friend-zone”1に入ってしまうから気をつけろ、と言ったりする。きっと読書も、「積ん読zone」に入らないように注意すべきだろう2


  1. この概念は日本に輸入されていない気がする。

  2. 積ん読は買ったら満足するという要素もあるからその点ではちょっと違うはわかっているが。