空気を読まないこと

日本人は協調性を重視し、周りの様子をうかがいながら目立たないように行動するとよく言われる。と、ここで比較文化の話をしたいわけではない。程度は同じではないかもしれないが「空気を読む」のは人間に共通する性質だろう。 集団から逸脱して空気を読まず…

二世帯住宅はやめておけ

私の実家は二世帯住宅だった。その時の経験から言うと、二世帯住宅はぜったいにやめるべきだ。 このことは近年すでに言われていることのようだ。二世帯住宅は過去の考え方で、ものの本によると「スープの冷めない距離」なるものがよいらしい。すなわち、徒歩…

書くことは病んでいるしるし

ブログを始めて数ヶ月が過ぎた。これまでもSNSなどにまとまった文章を投稿することはあったが、こんなにいろいろな話題について思うままに書くことができる気楽さはリアルの人間関係から切り離したブログの媒体ゆえのものだ。こんなに楽しいとは思わなかった…

潮時を見極めること、逃げないこと

「潮時」という言葉1が好きだ。それは自然とやってきて、また去っていくもの。 人生において、日々の生活において、潮時を意識しようと心がけています。みんなと一緒にいても、どこかのタイミングでさよならしなくてはいけない。それは何年かを過ごした場所…

バカって言うやつがバカ

他人がバカだと思ったら、あなたがバカなのです。他人の置かれた状況、持っている情報、その他もろもろの条件が異なるのに、なぜあなたと同じ思考で同じ結論に至り、同じ行動を取らないことをバカだと思うのか。その想像力の欠如がバカなのです。 他人がつま…

大学院生の独り言

学部生だったころ、きみと一緒に学食でカレーを食べた。カレー300円にするか、カツカレー400円にするか、よく迷ったものだ。ついでにサラダをつけるかどうかも、また迷ったものだった。そしてテーブルを囲んで、どうでもいい話をよくしたものだった。ときに…

「日本すごい」は自己成就予言である

スーパーで、150円のスペイン産のニンニクと、300円の国産のニンニクが売っていた。前者は貧相な見た目をしていた。後者は丸々と太っていて、いかにもおいしそうだった。私は自分の貧乏生活を呪いながら、国産ニンニクに恨めしい目を向けつつ、スペインから…

よき隣人であること:寮生活で学んだこと

大学生時代に寮で暮らしていたことがある。汚い寮だったけど、それも含めて今ではいい思い出だ。 「寮で出会った人がいまでは一番仲のよい友達」みたいな言葉をよく聞く。そう言う当人には本当にそうなのだろう。でも、自分には違った。寮生活というのは根本…

知っている人を失うこと

しばらく前の話をする。ある日、Facebookに知らない人から友達申請が来ていた。ふつう、こういうのはスパムだ。だけどその人物はずいぶん本物の人間っぽい投稿をしていた。単に写真を投稿するくらいならbotでも簡単だが、コメントで文脈をひろった会話が成立…

共感を土台にしたコミュニケーションの不毛さ

ああこの人は自分と境遇が似ている。同じようなことを考えている。同じ本を好きでいる……。 そんな「共感」をベースにして、私たちはついつい「自分はこの人と仲がいい、気が合う」と思ってしまいがちじゃないでしょうか。でも、それってあやういと思うのです…

言論識失調

大空を飛ぶパイロットは、感覚ではなく計器を信じるよう訓練されるという。「機体が逆さまだ!」偽りの感覚に誘われて、計器が故障したと信じ、そして二度と戻らなかったパイロットの末路からの教訓。 それは平衡感覚が失われる 「空間識失調」に陥るから——…

環境を変えるべき時、環境を変えざるべき時

“Get out of your comfort zone"みたいなフレーズをよく聞きます。"You’re the average of five people around you"とかも有名です。環境を変えなさい、そうすれば自分が変われる。もっと輝く自分になれる。そんな希望を与え、現状にひたったまま腐っていく…