本当のミニマリスト

少し古い話題だが、ミニマリストなるものが一部で流行していたようだ。それはただアフィリエイト目的のブログが煽っていただけの実態のない現象だという説明も一理あるが、とりあえず実在した価値観だと考えることにしよう。 ミニマリストを人々がどう定義す…

言葉が好きな人

人と話しているとき自分の言葉遣いが正確でなかったことに気づいたらわざわざ話題を戻してでも訂正せずにはいられない人。 ほかの人の言葉遣いが間違っている気がするけどひょっとしたら自分の勘違いかもしれないからと黙っておく人。 そして後で確認して自…

予告編だと思ったら本編だった話

祖父母に会うたびに、いたく向こうがよろこぶ。ただ自分が顔を見せただけなのに。それは存在を肯定されたようでうれしいけど、どことなくむずがゆく思っていた。――これは、少なくない人に共通する、現在ないし過去に覚えた感傷なのではないだろうか。 でも、…

本気を出すこと

本気を出さない人がいる。そういう人は、だいたい忙しいふりをしている。いや、本当に忙しいのだろう。他のことが忙しいと言えば、ごまかせることを知っているのだろう。でも、本当は本気を出すのが怖いのだ。ある一つのことに全力で取り組んで、それが評価…

神様への反抗

もう会うことのないであろう人にいきなり連絡を取って会ってみる。降りるはずのない駅で降りてみる。いつもの目的地の反対側の出口で駅を出る、自分の趣味じゃなかったはずの服を買ってみる。そうやって、神様が定めた因果の円環ではきっと起きなかったこと…

過去から自由になること:自分の外にある自分

「自分」は自分の外にある。自分が何者であるかは、自分が持っている物、自分がいる場所、自分の人間関係、そういうものによって規定される。単に外からそういうふうに見られるというわけではない。自意識の上でも、全面的に影響されるのだ。自分とは、一つ…

勉強法について

それほど偉そうなことを言える実績があるわけでもないし、たいして勉強した人間でもないのだけど、思うところを書いてみる。 勉強法は、大きく二つの別々のターゲットがあると思う。一つ目の勉強法は受験勉強の方法だ。対象となる知識の範囲が決まっていて、…

反出生主義に感じる違和感について

ネットの言論に食いつくのはよしておこうと思っていたのですが、気になる話題が盛り上がっているようなので思わず反応してみます。 anond.hatelabo.jp この考え方は理解できます。おおむねロジックは通っていて、ある程度は賛同したいところもあります。自分…

What do they do here?

それほど長い期間ではないが、海外で辺境の村に滞在したことがある。かつて鉱物資源の採掘で栄えていた歴史は夢の跡。農業ができるような土地でもないし、かといって狩猟採集で自給自足生活をしているわけでもない。わずかな観光収入があるくらい。都市に出…

書けなくなってきた

最近、文章を書く衝動が急速に弱まってきたのを感じる。 6月にブログをはじめたころ、ひたすら書きたい気持ちに駆られていた。寝食も忘れる勢い、といったら言いすぎだが、それでもかなりの時間を費やして書いていた。ところが最近はすっかりご無沙汰してし…

局所最適から外れる勇気

昔、タッチタイピングができなかった。それはそうだ。できる人はどこかで覚えたからできるのだから。でもタイピングはそれほど遅くなかった。キーボードを見ながら、数本の指を使いながら、まあまあすばやくタイピングができた。でもやはりタッチタイピング…

「いい子」という呪い

以前、ほんの短期間保育園でボランティアをした。子どもをあやしているときに、ふと口をついた、「いい子だね」。 ……どうして自分の口からその言葉を発してしまったのかわからなかった。「いい子」という言葉は嫌いだ。それは、呪いだから。 いい子、と言わ…

この世の中の息苦しさについて

学校では、息の詰まる空間なのに、まるでみんな楽しいふりをしている。教師、試験、そんな権力に晒されて逃げ込む友人関係は、自分を偽って役者となること。関係性のノリに飲み込まれて、いじるとかいじられるとか、バカとか頭がいいとか、したくもない役回…

「国際人になりたい」のパラドックス

私はある時期「国際機関で働きたい」とか思っていた口だ。そうすることが、私に国を問わない自由なキャリアを与えると信じていたから。 ところが、これはまったく逆であることにあるとき気づいた。国際機関というのは、要するにNation Statesがその利害関係…

分断された思考

(前回の記事の続き) ……と、こんなことを考えているうちに、この分断とつながりの表裏一体性は人間関係だけに見られる性質ではないのではないかと思うようになった。それは、思考様式とか、知識についても当てはまるものなのかもしれないと。 いろいろな知…

分断された世界

アクティブに学生の活動をいろいろしていて、SNSを活用していると、世間は狭いなと思う瞬間がたびたび訪れる。友達の友達は友達、つながってる現象。大学を超えて、国を超えて、予測を超えて、びっくりするほどいろいろなところでつながっている。でもこれは…

人生はチェックリストではない:「何事も経験」というまやかしと、パスする勇気

人生はチェックリストではない。アイテムを獲得、achievement unlocked、ステージ攻略、そういうゲームとは違う。なのに、人生をただチェックを埋めていくことを目的に生きているように見える人がたくさんいるように思う。自分もたぶんその一人だ。一度はあ…

私のいない世界

Facebookの友達かもに急に浮上してくる人がいる。プロフィールを見て、共通の友達を見て、「ああ、この人はあの場所であの人たちと出会ったのだな」とひとりごちる。そこにどんな言葉があっただろう。どんな想いがあっただろう。それは私には永遠に関係のな…

英語学習について

煽りタイトルをつけるならば「Be動詞もわからない大人が2年でTOEIC870点を取った英語勉強法」とかなるのだろうが、くだらないからそういうことはしないでおく。ともかく、本当に英語がわからない状況からほとんど独学で勉強したので、やったことや思うことを…

人生と飛び石渡り

人生は、飛び石を渡っていくようなものだと思う。ある石からある石へ、いくつかの居場所、人間関係、やること、ないしは価値観を持ちながら、順々に渡り歩いていく。 そこで大切になるのは、「自分の体重に気づき、自覚的に体重を乗せる」ということ。どこか…

空気を読まないこと

日本人は協調性を重視し、周りの様子をうかがいながら目立たないように行動するとよく言われる。と、ここで比較文化の話をしたいわけではない。程度は同じではないかもしれないが「空気を読む」のは人間に共通する性質だろう。 集団から逸脱して空気を読まず…

二世帯住宅はやめておけ

私の実家は二世帯住宅だった。その時の経験から言うと、二世帯住宅はぜったいにやめるべきだ。 このことは近年すでに言われていることのようだ。二世帯住宅は過去の考え方で、ものの本によると「スープの冷めない距離」なるものがよいらしい。すなわち、徒歩…

年齢を重ねること(2):老いることで失うもの

前回の記事ではおっさんになることについて、それがこわいということを書いた。今回はさらにその先、老齢になることについて考えてみる。老齢では、何を失うのだろうか。人は、どうやって老い、死んでいけばいいのだろうか。まだ早すぎる心配かもしれない。…

年齢を重ねること(1):おっさんになるのがこわい

わたしは恐れている、いずれおっさんになってしまうことを。きっときもくて使えないおっさんになって、時代遅れの考え方で若い人から白い目で見られることを。まだ若いと信じているうちに、外から見たらもうおっさんになることを。 わたしはしばしば、おっさ…

セカイはシステムでできている

この世界は、誰か個人とか、あるいはあるグループの意思で動いているわけではない、というのが最近の持論だ。この世界は、システムでできている。それは、実効的にコントロールする支配者を持たない。それは社会全員の意思の総体ではない。もっと超越的で、…

書くことは病んでいるしるし

ブログを始めて数ヶ月が過ぎた。これまでもSNSなどにまとまった文章を投稿することはあったが、こんなにいろいろな話題について思うままに書くことができる気楽さはリアルの人間関係から切り離したブログの媒体ゆえのものだ。こんなに楽しいとは思わなかった…

教養とは何か

今朝シャワーを浴びながら、教養とは何だろうと考えていた。その結果、教養とは次の3つで考えればいいのではないかという考えに達した。例によって先行研究は特に当たってなくて、今までどこかで見聞きしたことと自分で考えたことをごたまぜにして書くが、ま…

潮時を見極めること、逃げないこと

「潮時」という言葉1が好きだ。それは自然とやってきて、また去っていくもの。 人生において、日々の生活において、潮時を意識しようと心がけています。みんなと一緒にいても、どこかのタイミングでさよならしなくてはいけない。それは何年かを過ごした場所…

痴漢されること

もうずいぶん前の話だ。私は痴漢された。あのとき、私は18歳だった。先に書いたように、学校にもずっと行ってなかった。友達も誰一人いなくて、そもそも人との関わりをほとんど持っていなかった時期だ。ただこのころにはわりとふつうに話せるようにはなって…

バカって言うやつがバカ

他人がバカだと思ったら、あなたがバカなのです。他人の置かれた状況、持っている情報、その他もろもろの条件が異なるのに、なぜあなたと同じ思考で同じ結論に至り、同じ行動を取らないことをバカだと思うのか。その想像力の欠如がバカなのです。 他人がつま…