関係性は作るもの

あるときこんな問いに出くわしました。「あなたが本当に素直に頼ったり相談できる人は何人いますか」見当もつかない。周りに人はいるけれど、本当に頼れるのでしょうか。 あるいは、ある人を形容するときに「友達」と呼ぶか「知り合い」と呼ぶかで迷います。…

さよならコミュニケーション

‪絶対的真理かのように説教くさく撒き散らされる「話し合えばわかる」「ちゃんとコミュニケーション取らなきゃ」みたいな言説‬は、なんて軽薄なのでしょう。 あなたそれ、本当に考えて言ってますか。この世の中、手垢のついた文句ばかり右から左に流している…

石の永遠・命の永遠

以前、恩師の恩師に一回だけ出会ったことがある。話してみると、まったく同じではないけれど、恩師の教えの原型があった。感動してしまった。だって、そこに命の連続性を見たから。そうやって人と人は間接的にもつながっていけるという希望を得たから。わた…

民間試験&記述式が導入されちゃえばよかったのに

べつにそうすることがベターな入試を実現するなんて思っちゃいません。五十歩百歩とは思っていますけど。 論争に関わっている人たちがみな、すべてを学校のカリキュラムと入試制度でどうにかしようとしすぎているのです。学校教育(塾・予備校を含めた全体)…

ゆるすこと

私の長年の友人であり、一番の理解者であるあなたへ。 それなりの年数を生きているうちにたくさんの人と出会ってきても、掛け値なしに、あなたほど気が合う人はいないと思っています。そんなあなたに仲良く接してもらえていることを非常にうれしく思います。…

選択肢がこわい

物件情報サイトを開く。あれこれの条件で絞ってもまだまだたくさんの物件が表示されて、写真、間取り、立地などの情報をスクロールしていく。どこに住もうかなあと想像を巡らす。選択肢にあふれている。そしてそれぞれの選択肢は、きっと人生で見る景色をず…

人生の裏街道

過去、あのとき、人生に大きな分かれ道があったと思うんです。だいたい20年くらい前かな。あのとき、違う道をたどっていたら、いまごろどうしていたんだろう、そんな考えにずっと付きまとわれて生きてきたんです。人生の裏街道、"wrong side of my life"を生…

変化

変化という言葉がこれほど肯定的な意味で使われる時代がかつてあっただろうか。猫も杓子も変化変化。政治スローガンが変化に関するものばかりなのは言うに及ばず、仕事も生活もすべてが変化を謳う文句に溢れ、人々がみな変化を志向して生きている。社会を、…

願いごと

このごろ、残滓のような交友関係にはまり込んでいることに気づく。かつて身をおいた場所で付き合いのあった人たちとの関係を維持することを怠っていた。だからいまさら連絡してくるのは、人望のない人間、他に友達のいない人間、give&takeというよりはtake&t…

内省することと摘み取ること

「庭の木を剪定する時季は、冬の早いうちでないといけない。そうじゃないと、春に出てくる新芽まで切り落としてしまうことになるから」そんな言葉が記憶に残っている。 自己について内省を巡らすことも、これと似ていると思う。それは混沌として、散らばって…

空隙を埋めるもの

森で大きな木が倒れたとき、樹冠に空隙ができ、そこから日光が地上に届くようになる。普段は地上から苗木が育つことは難しいが、そのときだけは別だ。そういうとき、どんな木が空隙を埋めるかは大事なことだ。だって、それは貴重なチャンスだから。とりあえ…

後悔無価値論

人生の選択において、いちばん重大な過ちは、「選択するぞ」と思ってする選択で間違えることではない。そうではなくて、「選択に気づかなかったり、選択を避けたりした結果としての選択」こそが過ちになる。何もしないこと。習慣や他者にならって選択するこ…

感謝されることに気をつけなさい

感謝されることに気をつけなさい。それはあなたがあなた自身の人生ではなく、他人の人生を生きた印だから。 感謝されるのは、危険なことだ。だれかのために時間を使って、いたく感謝されて、それで他のことはたいしてしないままで日が暮れて、ああいい一日だ…

選び得ぬもの

私たちは、「選ぶ」ことに慣れている。どこに暮らして、だれとつるみ、どんな仕事をするか。トレードオフはどうしても発生するし、選択肢の範囲に限りはあるが、その範囲内でならどうやって生きていくかはあなたしだいだ。あなたが気分を変えれば、いかよう…

ニセモノの人生

人生というものは、大海原を自由に航海し、大樹海を泳ぎ、大草原を駆けることだと思っていた。無限に冒険が広がっているのだと思っていた。 そういうふうにして人生を送っている人もいないことはない。だけど、ほとんどの人はそんな人生からは程遠い。わたし…

人生に高速道路を探すのはやめよう

「レールから外れると人生は自由になる」という言説がある。これは、まちがっている。レールから外れれば外れるほど、「遅れを取った」分を取り返さなければいけない気がして、人一倍、一直線な道、いわば「人生の高速道路」を走ることに必死になってしまう…

生活がこわい

このごろ、夜遅くまでずっと大学に残る荒んだ生活をしていた。静かな夜の街を歩いて、帰宅したら寝るだけの生活。あるいは無為に夜更かしをしていることもある。食事は自室ではとらず、コンビニで買ったり食堂に行ったりしてすませる。 ところが最近引っ越し…

人生・自意識・凡庸さ

長い間、凡庸未満であることに劣等感を抱いてきた。 誰でもができることができなくて、誰でもが知っていることを知らなくて、誰でもが経験していることを経験していなくて。 だから、どうにか乗り越えようと歯を食いしばってがんばってきた。どうせ自分には…

減点法では優しくなれない

わたしはずっと、優しい人間になりたいと思ってきた。 だれかが困っているのに見捨てるなんてとんでもない。手を差し伸べられるようになりたかった。現実はそんなに簡単じゃなかった。気づけないことが多かった。でもそれ以上に多かったのは、気づいていたの…

書く意味

こんなところで何を綴っても、すべてがひどく自明なことでしかないのではないか。 これが情報量のある文章なら違う。役に立つ話でも、何かのストーリーでもなんでもよいが、とにかく知らなかったものを伝えるなら意味がある。でも、日常的な話題について日常…

心はナマモノ

私たちは、ナマモノです。ざっくり言ってしまえば、単なる肉のかたまりです。常温に放置された肉のかたまりです。考えてみてください、これってすごいことだと思いませんか? 肉を冷凍庫にしまい忘れて常温で放置していたら、数日のうちに腐って、臭くてたま…

他人と接することは、自分と接すること

友人と会う。恋愛関係の愚痴を聞かされる。なんだか、同じようなことを以前も聞かされたことがある。あのときは違う相手についてだった気がする。「それ、前も言ってなかった?」とは言わなかったけど、聞きながら気づいたことがある。 恋愛にせよ、友人関係…

青春にさよならを

10年近くも前から好きな人と、ずっと友人関係が続いている。別にひんぱんに会うわけでもないし、ひんぱんに連絡を取るわけでもない。会おうと思えば合える関係。でも距離があるから、たまにだけ。 知り合ってわりとすぐ好きになって、一方的に思い詰めた末に…

カコケイのカンケイ

人生を生きていると、いろいろなところで、いろいろな人間関係を築いていくことになる。初対面からはじまって、だんだん打ち解けていって、安定期に入り、しかしやがて終わりを迎える。引越しであれ、卒業であれ、転職・退職であれ。そして人間関係は現在形…

だから、優しいあなたはモテないのです

ネットの世界では「優しいのにモテない人間(たいてい男性)」が大きな存在を見せている。日本には限らず、"nice guys finish last"みたいなことを言うし、わりと広く見られる言説なのだろう。散々語られていることではあるが、あえて書いてみることにする。…

たとえだれも見てなくても

うそをついてはいけない。それは人にバレて怒られたり嫌われたり不利益を蒙るからではない。そういうケースもあるだろうが、それはうそが下手なだけだ。 どんなにバレないケースでもうそをついてはいけない。なぜならあなたは必ずあなたがついたうそを知るか…

裁いてはならない

あの人はバカだ。あの人は性格が悪い。あの人はキモい。あの人はチャラい。あの人は人生無駄にしてる。あの人は……。ああいう生き方は醜いよね。あいつファッションださいよね。あいつ調子乗りすぎてるよね。あいつかっこいいからって鼻にかけてるよね。あい…

よそものになる勇気

人は、よそ者であることに慣れていない。 みんな「続編」が好きなのだ。すでに知っていることの続きが好きなのだ。新しいことよりも既知のことを好む。シンゴジラを見ればわかる。あれは「日本社会」という物語の続編だ。コンテキストを共有している人たちの…

あやつる・あやつられる

わたしが思うに、この世で最も警戒するべきは、権力者ではなく、体格がたくましい人間ではなく、頭が切れる人間でもなく、感情が爆発的に激しい人間でもなく、腕の立つ役者だ。 何かを演じている人間には注意を払わなくてはならない。キャラクターを演じてい…

家族関係について

家族関係は難しい。家族とうまくいっていなくてその愚痴ばかり言ってくる人には近寄りたくない。だって、その人自身もその「家族」の一員だから。その愚痴の対象となる家族と同じくらい、本人も悪い可能性があるから。 もちろん個別の事例によっては家族が一…